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天声人语08年09月08日
2008-9-9 11:49

政治独角戏

  学生運動がしぼみ、田中角栄内閣ができた1972年、テレビ界はフジ系「木枯(こがら)し紋次郎」の人気にわいた。主人公はニヒルな渡世人、レギュラーは紋次郎役の中村敦夫さんだけという異色の作品だ。

  在学生运动陷入低潮,田中角栄内阁开始执政的1972年,富士电视台的《木枯纹次郎》在电视业界掀起了一股热潮。该剧是一部非常有特色的作品。主人公是个无所事事的小混混,而正式演员也只有一个,那就是扮演这个小混混——纹次郎的中村敦夫。

  大阪の朝日放送は、同じ「反体制」時代劇でも、主役級を複数にしてこれに挑む。〈晴らせぬ恨みを晴らし、許せぬ人でなしを消す〉の語りで始まる「必殺仕掛人(しかけにん)」である。商売として悪を葬る話は批判もされたが、視聴率は紋次郎を抜き、後のシリーズ化につながった。多くの役者の絡みがツボにはまると、「1+1」が3にも4にもなる。

  大阪朝日放送也搬出同样的“反体制”古装剧,为了挑战富士的“纹次郎”,剧中安排了多个主角。那就是以“报仇雪恨,铲除恶霸”为开场白的《必杀者》。虽然因把除恶作为生意经而遭到了批判,但收视率超过了《纹次郎》,为之后的系列剧集奠定了基础。以几个角色的错综关系作为看点的话,“1+1”可以是3甚至4.

  政局の算術も同じだろう。きょう告示の民主党代表選は、しかし、足し算のしようがない小沢一郎氏の独演らしい。この現職、剛腕で鳴らすが、紋次郎ほどの新味はない。

  政局上的算术也是一样的吧。但是,今天宣布的民主党代表选举不像是作加法运算,而像是小泽一郎的独角戏。这位现役(政治家)虽以铁腕闻名,但却没有纹次郎那样的新意。

  かたや幕が開きかけている「自民劇場」は、複数も複数、麻生太郎氏を軸に老若男女が絡む「群舞」の様相だ。腕より華を見せ、「計画倒産」の声まである政権投げ出しをちゃらにする魂胆とみえる。この党の、瀬戸際の生命力には恐れ入る。

  另一方,刚刚开幕的“自民剧场”,就像是以麻生太郎为中心的男女老少的“群舞”。与其说在展露手腕不如说在展示浮华。同时也可以看见虚张声势地直到“计划破产”后才放弃政权的企图。这个政党濒临绝境时的生命力令人叹服。

  政治ショーはもういい。せめて、新総裁をめざす諸氏は政策論を戦わせ、勝ったら必ず小沢代表との党首討論をお願いしたい。この秋の騒動を、「次の次の首相」を品定めする機会と考えよう。

  政治表演已经足够了。希望参选新总裁的诸位至少能展开政策讨论的决战,希望胜出者必须与小沢代表进行党派领导间对话。就让我们把今秋的大变动作为评定“下下任首相”的机会来看待吧。

  まごうことなき政治の節目である。「晴らせぬ恨みを……」と思い詰めることもないが、ここで「あっしには関(かか)わりのねえこって」と、紋次郎を気取ってはいけない。すぐそこに総選挙という、国民の「ワンマンショー」が控えている。

  不要弄错这是一台政治戏。即便没有一心想要“报仇雪恨……”,但就此像纹次郎那样“无关吾事矣”是不行的。国民(为主角)的“独角戏”——总选举就在眼前。

  「木枯し紋次郎」(こがらしもんじろう)

  1.笹沢左保の小説.またその主人公の異名。

  2.ストーリー:舞台は天保年間.上州新田郡三日月村の貧しい農家に生まれた紋次郎は、生まれてすぐに間引きされそうになる所を姉おみつの機転に助けられた。「間引かれ損ない」として薄幸な子供時代を過ごした紋次郎は、10歳の時に家を捨てて渡世人となる。

  ボロボロな大きい三度笠を被り、薄汚れた道中合羽を羽織り、長い楊枝をくわえる(紋次郎の設定はほぼ原作に準じているが、唯一、口にくわえている楊枝だけは、見栄えを考えかなり長く設定されている)のが彼のスタイルである。

  ストーリーは1話ごとのオムニバス形式となっており、ストーリーの連続性はない。レギュラーは主人公の紋次郎のみである。

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